所感『ヤニねこ』1話

〇『ヤニねこ』を観ました。

 

ヤニねこを観た感想としては、別に猫じゃなくてもよかったし、なんなら猫じゃない方がよかたtなぁ、という気もしなくはないですが、それだと虚構性がなくなるのでクッションを入れているのかな、と思いました。

 

「じゃあ実写(映画)でいいやん」となるし、ヤニおじさん略して「ヤニおじ」ということになると、「誰がそんなものを見るねん」となる。だから、主人公を猫にすることによって「やだなぁ。これはフィクションじゃないですか。嘘ですよ。アニメですよ。マジにならないでください」ということになれる。この作者の生い立ちは知らないけど、自分の経験談を漫画にしよう、と思い立ったとして、それが若者であれおっさんであれ、あまりにもリアルにそれをそのまま描くと上記のように誰も見てくれなくなり、商業的には失敗してしまう。やっぱりお金も大勢の人も関わって動いているわけだから。

 

だから、主人公を「猫」(おおよそみんなが好きなもの)に置き換えることによって「こいつクズやなぁ」というこそも「まぁ猫だし」という、ビジュアルを猫にすることによって、実際はどんなに悲惨で堕落的な生活であっても、主人公を”猫”に置き換えることによって、意外とみんなにすんなり受け入れらるかもしれない、という思考実験なのかもしれない。これが同じことをしていても、たとえば1話目の庭掃除している大家のおじさんが同じことをやっていると「何してんねん」となってしまって誰も見てくれなくなる。ところが猫で、それも身体だけは綺麗な女の子であることによって、「周辺環境や言動はクズであっても、受けるのではないか」という発想なのかもしれない。

 

作者のオリジナリティな作戦か、編集者の意向なのかはわからないが、もし上記の憶測が当たっているとすると、この作戦は「ウケ」を狙った作品であって、作者の熱量や何かしら心血かけているものや、メッセージ性があるものではないように思う。たぶん、この後の展開としては、だらだら気怠い日常系がえんえんと続いていく、という展開になると思う。

 

 少し前にみた『映像研には手を出すな!』のような、作者が登場人物に言わせたいメッセージ性や、その中に出てくる水崎ツバメのような「アニメを作りたいんじゃない。アニメーションを作る多いんだ。私は私を救わなければならない。私はここにいるんだ!って、言わなくちゃならないんだ!」というような登場人物からの熱量はおそらく期待できる作品ではないだろう。

 

 それでも、何かしら得るものがあるのかもしれない。もっとも、ヤニねこの言動を見てせせら笑ったり、「下には下がいる」といった目線で作品を見ることはなるべくしたくない。「下には下がいる」という、下を見て安全圏から自分の生活を肯定したり、安心したり、「俺は大丈夫だ」と言い聞かせる生活ほど、哀しく憐れなことはないからだ。

 

 

終わり。

 

 

追記

 

OPの構成としては「ほぼ全部のシーンを既成映画のパロという形であって、一瞬見たときに『チェンソーマンか?」と思ったのだが、これも「OPでの話題性を狙った」、「ウケ狙い」「話題狙い」「炎上狙い」であるのだろう。1クールのアニメ作品数が40~50作品という量産時代になる今、学生やニートでもない限り、全ての作品を追うことは不可能ではないにしても至難の業である。もちろん、この中には2期3期や再放送の作品も多いのではあるが、それでも、1日5作品も6作品も観ていられるだろうか?6作品見ようと思うと1日3時間である。酒をあおりながらアニメを見ることが趣味であれば話は別だが、それだけで1日の限られた自由時間が終わってしまう。

 

 

そうなると、数ある作品の中から、放送される前からSNSでのキャッチ―な話題・炎上が必要となってくる。可もなく不可もなく、といったものではなく、ある程度のインパクトを与えてとにかく視聴者を獲得することがその後のグッズの販売につながる。アニメのDVDは廉価版で1500円と落ち込んだとしても、スタンプを押しただけのペラペラTシャツは3000円で売れる(出典:『映像研には手を出すな!』)のであるから、パクリだろうがなんだろうが「SNSで話題」となることが必要である。これはむしろ『チェンソーマン』よりも『しかのこのこのこのこたんたん』からの印象が強い。

 

 

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ちなみに「しかのこ」は本編大ゴケした。

 

 

追記

 

ところで、「忘れらんねぇよ『なんもねぇ』はよかったと思う。こう、『神聖かまってちゃん』を少し彷彿とさせるようなものがあった。同じくリーガルリリーの『リッケンバッカー』ほどの衝撃はないものの、このアニメが話題になっているに限っては、曲としてはマッチしているように思う。YouTubeで他の曲も聴いたが、まぁ微妙だった。だからこの一曲で終わるかもしれないが、この曲に限っては10代に刺さることになるだろうと思う。自分が学生(私文)だったら結構気に入ってたと思う。

 

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